フランスに閉じ込められた

国際離婚で地獄を見た女の話

理不尽な滞在許可証更新

1年前、移民局の理不尽な判断で滞在許可証の更新を拒否され4ヶ月間滞在許可証がありませんでした。日本に帰国することも隣国に出国することもできずフランスに閉じ込められていました。

弁護士を通して裁判で訴えた後、裁判所が下した判断は移民局は私に滞在許可証を発行しなければならないというものでした。

本来なら10年カードをもらえるはずだったのにまた1年カードの振り出しに戻りがっかりでした。しかも私の場合はどのカテゴリーにも当てはまらないため例外的措置の滞在許可という文言が付いていました。

 

あれから1年が経ち更新の日が近づいてきました。

今度は10年カードを申請しようと思い

先日、指定された書類を移民局に郵送したらすぐに返事があり

2月某日、指定時間に決められた書類を揃えて更新手続きに来るようにとのことでした。

アポが取れたのは良かったものの記載されている申請すべき滞在許可証のカテゴリーを見てまた失望しました。

例外的措置の滞在許可(就学児童の母親、EU国籍者の元配偶者)

しかも更新ではなく、第一回目の申請と記してありました。

ということは10年カード申請まであと5年も待たねばならないということです。しかも様々な条件をクリアしなければ10年カードはもらえません。

フランスに8年住んでいるのにまた1年更新の繰り返しとは失望です。離婚によって滞在許可証のカテゴリーが変わるのは仕方ないと思いますがまたゼロからの繰り返しが続くと将来設計がかなり変わってきます。

どうして私が10年カードにこだわるかというと

フランスでは10年カードが永住ビザのようなものなので外国人としての社会的信用が他の滞在許可証と違います。

今の滞在許可証のままでは、銀行でローンも組めません。

仕事に行くのに車が必要ですが、車を買うローンも組めません。

持ち家(アパート)を購入したくても住宅ローンも組めません。

 

2月に移民局での申請の際にもう一度10年カードを訴えてみるつもりですが無理でしょう。

外国人として生活していると様々なことに制限がかかり悔しい思いをすることが多々あります。特に離婚したシングルマザーには

 

日本に住んでいる外国人で同じ思いをされている方々、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

どうやって仕事を探したか

1年前から Pôle emploi (日本のハローワークのような機関)に登録し時々スタッフの方と面談しどんな仕事が向いているかサーチしたりしていました。私は大学も仕事も日本でしか経験がないのでフランスの学校を卒業してフランスで働いた経験を前提とした求人にはほぼ当てはまらず苦戦していました。

フランス語での履歴書やカバーレターの書き方もきちんと習っていないので  pôle emploi で履歴書の書き方を教えてもらえる講座はありますかと尋ねたら月に2回開催されているそうで7月に受講しました。

1日ぽっきりの終日コースで午前中は履歴書、午後はモチベーションレターの書き方を教わりました。その日の参加者は約10名。インストラクターがパワーポイントを使っておしえてくれます。

Pôle emploiのサイトで履歴書作成ソフトがあるので自分の経歴を入力して登録しておけばいつでも取り出し可能です。フォームやデザインも選択肢豊富なので職種によって毎回異なったデザインを作成可能です。

モチベーションレターはおおまかなひな形はあるものの人それぞれ経歴が異なるので自分オリジナルの内容を考える必要があります。しかも応募する職種によって内容も毎回変えなければなりません。私はフランス語に自信がないのでフランス人の知り合いにお願いして一緒に考えてもらいました。フランス人みんなが文章が得意とは限らないのでフランス語の先生や人生経験が豊富な方にお願いしました。


そしていざ職探しです。

Pôle emploiのサイトはもちろん Indeedなどのサイトに登録し住んでいる町の近辺で求人がないか探したり、興味がある会社に直接問い合わせて履歴書を送ったりしました。

職探しで私の中で譲れなかった条件は

1: 娘との時間がある程度取れる労働時間やシフトであること

2:CDI (無期限雇用契約)であること

来年滞在許可証の更新があるのでCDI契約で働いているという実績があれば更新もスムーズ。

社会的信用も厚い。


面接

履歴書とモチベーションレターを送った後、企業側から電話がかかってきて面接日を指定される、または選ぶ。面接で心がけたことは

1: 繕わずに普段の自分をみてもらう。

2:現実的な質問事項は仕事が始まって後悔しないようにその場で聞いて確認しておく

例えば、娘は学校が毎週水曜日にお休みなので毎週水曜日にお休みをいただけるかどうか。

具体的な給与額。もし採用となった場合は仕事が始まる前までに何を用意しておくべきか。


通知

同時に2社から採用通知をいただきましたが

お断りする方にも丁寧に対応。今でもそちらの採用担当者とは交流があります。

逆に不採用通知をいただいた時は何が理由だったのかを尋ねました。私と企業側で希望する時間帯や勤務日が合わなかったのが原因でした。



仕事を始めてこれからの新たな目標が二つできました。その目標を達成できるように心と身体の健康に気を付けて過ごしていきたいと思います。



フルタイムで仕事始めました

しばらくご無沙汰していました。

8月は就職活動をしていました。

運良く仕事が見つかり9月1日からフルタイムで働いています。

正直、今の私のフランス語力でフランスで仕事が見つかるとは思っていませんでしたが視点を変えて日本語、英語、ドイツ語を活かせる職を探し

何社か面接を受け採用してもらいました。

私以外のスタッフは全員フランス人ですが常識ある方が多く働きやすい雰囲気です。

お客様は世界各国からなので今まで学んできた語学も活かせるので数年のブランク後に始める仕事としては満足です。

しかし夜勤なので生活リズムが朝晩逆転して身体がしんどいことと夜間と朝方娘と一緒に居られないことが残念です。

なのにどうして夜勤を選んだかというと夕方娘の学校が終わるタイミングに迎えに行ける、娘を習い事に自分で連れて行ける、娘と夕食を一緒に食べ就寝まで一緒に居れる、昼間に病院や公的機関のアポを入れられるからです。夜勤なりのメリットもあると思い決めました。

私が居ない間娘をみてくれる人がいるのは助かります。いつも周りの方々に助けてもらってばかりで本当に感謝感謝です。




モラハラ元夫、弱気になったか?

ここ2ヶ月ほど、弁護士に提出する書類の準備やフランス語コース、娘が夏休みに入り毎日遊び相手をしたりとバタバタの毎日でした。

 

最近ジョーカーの弁護士から連絡があり、争う離婚ではなく平和的に話し合って進める離婚にしませんか?と提案がありました。

 

私たちは2018年3月からお互い弁護士を立てて離婚に向けて話を進めており、第1回目の調停でほぼ私に有利な判決が出たためジョーカーは上告しており未だに2回目の調停はいつなのか未定です。

お互い弁護士を立ててから今までジョーカーは私に不利になるように

私が精神病である、包丁で脅した、悪い母親だなどの嘘の供述をしたり

警察にまで嘘の被害届を出したりして私を追い詰めていました。

しかし嘘はバレるものです。

裁判官も警察も、裁判所から派遣されてきたソーシャルワーカーも騙されずにどちらが真実を訴えているか見抜いてくれました。

子供の件で夫婦双方に聞き取り調査にきたソーシャルワーカーはジョーカーがかなり不利になるような報告書を裁判所に提出しているので

次の調停ではジョーカーにプラスになることは期待できません。

ジョーカーは窮地に立たされているにも関わらず1回目の判決で決まったことをこの1年以上遵守していません。娘と私に支払うべき養育費生活費もほんのわずかしか振り込んできません。他にも決められたことをほとんど無視しています。これで自分で自分の首を絞めていることに気づかないなんて、、、、と思っていた矢先

 

ジョーカー(の弁護士)からの提案は

1*娘と一緒に住む権利はあきらめるので引き続き私が娘と暮らしていい

2*養育費は判決で決まった金額のまま娘が学業が終わるまで支払う

3*生活費は金額を下げたいが今から5年間は毎月支払う

4*娘と会う日程は自分の仕事のシフト次第で時間もその都度変えたい

 

正直、受け入れられる内容ではありません。

1→娘と私が一緒に生活するのは当たり前でしょう。ジョーカーに娘のことは任せられません。

2→当たり前です。

3→この1年間、まともに支払っていない人が何を言っているのですか。

4→翌月のシフトをわざと1日前の月末にしか渡してこないので毎月こちらは娘と私の予定を立てるのが困難でこの1年大変でした。せめて半月前に翌月シフトがわかっていればいいのですがこのままだと嫌がらせは永遠に続くでしょう。それならばジョーカーのシフトに合わせずに

毎月第1、3週末など曜日を確定してほしい。

 

私はまだこの件に関して返事をしていません。

来週、弁護士M女史とアポがあるので相談してみようと思います。

 

今まで私に散々嫌がらせして戦う姿勢で来たのに今頃、こんな提案をして平和的解決でお願いしますと意見が変わり気持ち悪いです。

今になって2回目の調停で勝ち目はないと気づいたのか、弁護士に諭されたのか。

 

私はこの1年間、ジョーカーの嫌がらせに屈しないように真実の証拠集めやたくさんの方に応援、協力してもらってきたので今この条件を受け入れると準備してきたことが水の泡になるので慎重に進めていきたいと思います。

ついに正式な滞在許可証が発行された

3月に発行された仮滞在許可証は6月初旬まで。もう間も無く有効期限が切れて私はまた不法滞在になるところでした。

 

不安がよぎっていたらつい2、3日前に移民局から手紙がきて

 

正式な滞在許可証の準備ができたので移民局まで受け取りに来てくださいという内容でした。

 

翌日すぐに電車で向かいました。

 

順番を呼ばれて受け取った際にすぐ確認したのは有効期限。

 

予想通り1年有効のものでした。

 

今まで7年フランスに住んでいるのにまた振り出しに戻って1年更新。がっかりしましたが不法滞在になるよりはいいですよね。

渡航同意書

今回、私が娘を連れて帰省できたのは渡航同意書にジョーカーがサインをしてくれたからです。

片方の親が一人で子供を連れてEU国外へ出国する際、パスポートコントロール(出国審査)で聞かれるのがもう片方の親の同意があるかどうか。今はほとんどの航空会社が渡航同意書を携行することを勧めています。もし用意してなければ最悪子供と一緒に出国できないこともあるそうです。

 

昨年はジョーカーが嫌がらせでサインしてくれなかったので航空券を購入していたにも関わらず帰省できませんでした。

 

今回は弁護士M女史にお願いし、最後はジョーカー自身の弁護士に説得されたのかサインしてくれました。

これで同意書の提示を求められても堂々と出国できると安堵し自宅を出ました。

 

さて、出国当日。

最初の飛行機の出発がかなり遅れたため乗り換え空港でのトランジット時間は20分しかありませんでした。20分で出国審査とセキュリティチェックを済ませなければならず娘を全速力で走らせて出国審査に挑みました。日本行きの飛行機に乗れなくては困るので出国審査官に

「急いでいます!あと5分で飛行機が離陸します。お願いです、早くお願いします!」と急かしてしましました。

すると作業を早めてくれて結局渡航同意書を見せることもなく通り過ぎてしまいました。

あれだけナーバスになってた渡航同意書、出番はありませんでした。

 

今後、娘と日本に一時帰国する際は毎回ジョーカーに渡航同意書にサインをしてもらわなければならないと思うと嫌ですね。

 

 

 

充電完了!さあ頑張ろう

しばらくぶりの更新です。

2年ぶりの帰省でたっぷり充電できました。

故郷の家族、友人に癒されてきました。

娘も私も日本で大家族の中で過ごす毎日、笑って楽しく過ごせました。

 

ジョーカーの件で辛い思いもしましたが家族や友人と過ごせてとても幸せな気持ちになりました。

 

私にとって大事なのはお互いに思い遣れる信頼できる人間関係の中で生きること。

それはフランスでも日本でも同じです。

今回、フランスに戻るのが恐かったです。でもフランスにも日本と同じくらい素敵な友人がいてくれているおかげで戻ってからもすんなりと気持ちを整えることができ日常生活に戻ることができました。

支えてくださっている皆さん、ありがとう。

 

昨年はジョーカーの嫌がらせで航空券を購入していたにも関わらず帰れませんでした。

今回は最後の最後に渡航同意書にサインをしてくれました。

その経緯を次回書きたいと思います。

温泉目指して22Km歩いた日♨️

心を無にしたい。

癒されたい。

自信をつけたい。

 

最近、そんな気分でした。

色々なストレスが重なり何か気分転換をして精神的にバランスを取りたいと思っていました。フランスでの生活は良い面もあるけれどシングルマザーになった私には過酷な時もあります。自己主張が強すぎる人たちと対等に付き合っていくのにものすごく疲れていました。辛いことがあると日本が恋しくなります。家族や友達、故郷の風景、食べ物、、、、

最近、温泉が恋しくなってずっと温泉のことばかり考えていました。

日本のような温泉ではありませんがこの辺にも温泉が湧いてるところが何箇所かあり水着を着て入る温泉スパがあります。

ちょうどこの一週間、娘はジョーカーのところに滞在していて私は自由な時間があります。温泉に行ってみよう!

ということでただ行くのではなく歩いて行ってみることにしました。

Googleマップで調べると自宅から22Km、4時間

かかるそうです。歩くのが好きな友人が私の思いつきに付き合ってくれることになりました。

10時30分に自宅出発!

 

1時間ほど歩いてこんな景色に↓

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 川の流れと木々に癒される↓

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 お腹空いたけどお店が全くない。ひたすらこんな風景↓

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牛さんこんにちは〜↓

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 やっと町らしいところに出た↓

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 17時05分 温泉の街に到着!温泉に入る前に腹ごしらえ↓

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 4時間で到着の予定が6時間半もかかりました。

道中、水とマドレーヌ2つだけ食べひたすら歩いてきたので二人ともお腹空いてこの夕食に感動し味わっていただいたのでした。頑張って22Km歩いてとても気持ちよかったです。

 

18時に温泉入場

21時半までゆっくりと過ごし

22時20分の電車に乗り

22時45分に最寄駅到着

そこからまた歩いて3Km

23時30分無事に帰宅。

 

一気に歩きすぎて脚の骨からジンジンと疲れのサインが出ています。

でもひたすら歩いて心が無になり、温泉で癒され、22Km歩ききったという自信が生まれ 今日はとても良い1日になりました。

今度は別の温泉に歩き旅をしようと計画中です。

 

 

シングルマザーになって初の確定申告

2回目の離婚調停が夏頃の予定です。

弁護士さんに提出する書類が山ほどあり、その中の一つが確定申告書。

今までは毎年ジョーカーが確定申告していましたが、シングルマザーになったので今年から私が自分で提出しなければなりません。

自分の新しいコードを取得するところから始めなければならないのですが全くどうしていいかわからなかったのでまずは税務署に行って事情を説明しました。

すると税務署のホームページにログインするための3つのコードを与えられました。

自宅で手順に沿ってログインしてみると今度は自分のメールアドレスに

認証のためのメールが送られてきて24時間以内に認証しなければ無効になってしまうというので急いで認証し無事に自分のアカウントでログインすることができました。

 

そして確定申告の項目へ

一人だと不安だったのでフランス人の友人に横に座ってもらい各設問に答えていく上で間違いはないかチェックしてもらいました。

まずは自分の情報を入力するところから入り、住所変更をし各設問に答えていきます。すると途中、彼女でもわからない内容の設問が出てきたのでお互い別の友人や知り合いに電話してこれでいいのか確認しながら進めていきました。

3時間かかってようやく出来上がり、今年はどれくらい税金を納めないといけないのかわかりました。

PDFでプリントアウトできるようになっていたのですぐにプリントアウトし弁護士提出用の書類に加えました。

 

 

参考までに今年はフランスでは6月4日までに確定申告しないといけないそうです。

娘の春休みの過ごし方

今幼稚園は二週間春休みです。

娘は今週は私のところで、来週はジョーカーのところで半分半分過ごします。

5歳児でエネルギーが有り余っているのでとにかく身体を動かしてお友達と遊びたい年頃。

ほぼ毎日のように娘のお友達のお家に遊びに行かせてもらったり、うちに来てもらったりしています。

 

一昨日は仲良しファミリー4組でVさん宅に集まり、子供7人は大運動会、大人同士はゆっくりお話タイム。

 

昨日は天気が悪かったので仲良しファミリー4組と室内遊技場に行ってきました。トランポリン、アスレチック、各種滑り台、ゴーカートなどがあり子供達は到着した瞬間から帰る間際まで汗びっしょりになって遊び、ママ達はゆっくりお話できるし大人も子供も大満足でした。

 

今日はうちに別のお友達が母娘で遊びに来てくれて、子供同士女の子遊びをし大人同士はゆっくりお話。夕方は公園で泥んこになって砂遊び。

 

明日はまたうちに仲良しファミリー4組の子供だけが来て大運動会になることでしょう。

 

春休みだからといってどこか遠くに遊びに連れて行ったり特別なことはしてあげれませんが、娘も私も気が合う心知れたお友達がそばにいてくれて一緒に過ごせることはとても幸せなことだと感じています。