フランスに閉じ込められた

国際離婚で地獄を見た女の話

離婚には事前準備が必要

離婚の決定打となる出来事の1年前から準備していたことがあります。

#あくまでも私の場合です#

  • 女性センターに相談する

  • 弁護士に相談する

  • 必要書類を集めておく

  • 日本の家族に相談する

  • 貯金しておく

 

モラハラ夫の支配下で当時はまだ離婚に踏み込む勇気はなかったけれど、いざ離婚するとなると娘と自分を守るためにどう行動するべきか知っておく必要があります。何事にも入念な準備は必要です。

 

①女性センターに相談する

フランスには各自治体に一つは女性センターがあります。ボランティア団体ですがとても親身になって話を聞いてくれどう動いたらいいかアドバイスをしてくれます。もし場所がわからない場合は住んでいる町の市役所の福祉課で聞いてみてください。私はジョーカーからモラハラ、DVを受けていることを相談し仮に離婚となった場合に今からどんな準備をしておくべきかを聞きました。さらに弁護士を紹介してもらいました。

 

②弁護士に相談する

相談料は収入に応じて決まります。私は専業主婦で無職だったので完全無料で相談することができました。

 

③必要書類を集めておく

女性センターと弁護士のアドバイスで今から準備しておくべきことや書類を教えてもらいました。

  • 家族手帳(Livre de famille)
  • 子供のパスポートのコピー
  • 子供の出生証明書(acte de naissance)
  • 結婚証明書(Certificat de mariage)
  • 婚前契約書→notaireのところでコピーをもらえます
  • 家の契約書→notaireのところでコピーをもらえます
  • 結婚してから現在までの夫の所得証明(les impots sur le revenu)
  • 結婚してから現在までの夫の住民税証明(la taxe fonciere et taxe d`habitation)→税務署でコピーをもらえます
  • 夫や自分の車の車検証のコピー
  • 夫がどの銀行口座を持っているか把握しておく
  • 証拠集め(モラハラやDVを受けていたらそれを証明できるもの、被害届や医者の診断書、精神科医の診断書、写真、日記、メールやSMSでのやり取りの記録など裁判で提示できるようなもの)
  • 第三者からの証言書(attestation)  弁護士から渡される決まった形式の用紙がありますがなければ普通の紙でも大丈夫です。書いてくれた方の身分証コピーも忘れずに!夫が妻にモラハラやDVをしているところを友人知人が目撃していれば書いてもらいましょう。ただし家族など身内の証言は信憑性が低いと判断されることが多いです。私は娘の監護権を獲得するためにいつも私が娘を幼稚園へ送迎していたこと、週末も私が公園や外に連れ出して遊んでいたこと。娘の面倒をよくみている良いお母さんであることを友人知人に書いてもらいました。26名の方々が協力してくれました。実際にジョーカーは離婚騒動になるまで娘の子育てにはほとんど無関心で娘と遊んだり幼稚園の送迎や行事に参加したことはありませんでした。

  たくさんの方々に協力していただいたこの証言書のおかげで1回 目の判決で私は監護権を獲得できました。

 

④日本の家族に相談する

心配かけますし失望されるかもしれません、怒られるかもしれません。

しかし最後は誰よりも味方になってくれるのは家族です。

 

⑤貯金しておく

フランスで離婚を決断してから成立するまでかなりの時間と出費がかかります。(情報集めに関係各所に行く交通費、手数料、別居、引っ越し費用、賃貸デポジット、などなど)

専業主婦で自分で自由に使えるお金がない方は今すぐ貯金を始めましょう。私は自分の銀行口座を持っていなかったのでジョーカーにバレないようにこっそりと口座を作りました。銀行員の方に事情を説明し夫にバレないように協力してもらうこと。節約し生活費の中から毎月少しづつ貯金していたので別居して新居を借りるときにそこからデポジットを払うことができました。引っ越しは出費がかさみます。