フランスに閉じ込められた

国際離婚で地獄を見た女の話

お金の貸し借りはNG

娘の同級生の保護者で学校への送り迎えの際によく話しかけてくる人がいます。

9月新学期が始まってから新しく知り合った人です。

こちらからは何も言っていないのになぜか私がシングルマザーということを知っていました。

そして不躾に私の仕事や住居、新しい恋人はいるのかなどプライベートについてズカズカと質問してきました。

実は彼女もシングルマザーで近々引越しをするけど生活用品が足りないと言っていたので

うちで使っていない食器がガレージで眠っていたので提供しました。

それ以来、用事もないのに頻繁に電話がかかってくるようになり何か胸騒ぎを感じていました。

すると今日また電話がかかってきて言われたことが

 

12月まで生活費が足りないから100ユーロ貸してくれない?

 

お互いのこともよく知らないのに、信頼関係も成り立っていないのに突然

お金貸してとは、、、、

人それぞれお金に対する価値観は様々だと思いますが私の中では

 

お金の切れ目は縁の切れ目

 

どんなに親しい友人間でもお金の貸し借りはしたことはありません。

こちらから頼んだことも無いですし、もしどうしても貸すことになれば もう戻って来ないつもりで貸すことになると思います。

お金は人の縁を切るほどの恐ろしい魔力があるもの。

 

彼女は離婚したばかりで本当に困っているのかもしれません。

私も2年前は精神的にも経済的にも大変辛かったです。

食料品の生活保護は受けていたけれどどんなに経済的にきつくても切り詰めて切り詰めて

その時の身の丈に合った生活をしていました。娘の服や靴は全てお下がりで、自分の服は一切購入せず。

物欲さえ我慢すれば食料品の生活保護で何とか生活出来ていました。

どんなにきつくても誰かにお金を貸してと頼んだことはありませんでした。

 

食事を作って提供することや何か生活必需品を提供することで彼女をサポート出来るかもしれませんがお金は無理です。

もちろん自分の正直な気持ちを伝えてお断りしました。

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外出禁止令中の救世主

 前回の記事⬇︎の続きです

japonhanako.hatenablog.com

  

勤務先も3月半ばに閉鎖され、3月末の収入がわずかしか無く補償が振り込まれる4月下旬までの約1ヶ月間は経済的に苦しかったです。

そんな中、救世主が現れました。

 

女性センターの方々です。

 

離婚の件で2年前からずっとお世話になっています。

4月上旬にスタッフから電話があり、

「外出禁止になってから困っていることはないか。まとめて買い出しに行くので必要な食材、衛生品2週間分をリストに書き出してメールしてね。」

ということでした。

困っていることをこちらからは話していませんでしたが女性センターに相談しに来た女性一人一人を気にかけて声を掛けてくださったのだと思います。離婚の件以外でも気にかけてくださって本当に嬉しかったです。

野菜、果物、肉などを最低限必要なものをリストに書いてメールしたら返信があり

「いやいや、これだと2週間持たないわよ!遠慮せずにもっと書いて!娘さんはお菓子や文房具も必要なんじゃないの? 追加して書いてね」

と。こんなに親切すぎるボランティア団体があるのでしょうか。

 

そして翌日にリストに書いた品物を購入してわざわざ自宅まで届けてくださったのでした。ちょうどイースター期間でもあり娘にうさぎやたまご型のチョコレートもプレゼントで頂きました。

 

2週間後にまた連絡があり同じように2回目の買い出しに行ってくださいました。

 

本日、再度連絡があり必要なものをリストアップするようにと言われましたが給与補償が100%振り込まれ今月の経済的な心配は無くなったのでその趣旨とお礼をお伝えして援助はお断りさせていただきました。

 

この女性センターの方々の親切に今回も精神的にも経済的にも救われました。

この方々のおかげでフランスで頑張って生きていこうと思えるのです。

 

外出禁止令中の収入補償

外出禁止令が発令されてもうすぐ2ヶ月。

5月11日から段階的に緩和され学校も始まるようです。

この2ヶ月間、勤務先も閉鎖されずっと自宅にこもり娘と過ごしています。まだいつから勤務先が再開されるか目処は立っていません。休業している間の収入はどうなっているのか私の場合を紹介したいと思います。

 

3月は1週目は出勤できていたので1週間分の給与が3月末に会社から支払われました。残りの3週間分が80%の休業補償として国の健康保険から4月下旬に振り込まれました。若干手取りは減少したものの80%はもらえました。

 

4月分が今日振り込まれました。

なんと会社側が100%休業補償してくれていました。同時に上司から全体メールで『業務の開始はまだ未定ですがはっきりしたことがわかり次第連絡します。休業中の補償のことで不安に思われる方もいるかと思いますが、休業中も給与補償は100%ありますので安心してください。』という内容でした。このまま休業自宅待機が続いたら収入はどうなるのか不安でしたがこれにより安堵しました。

 

コロナウイルスに感染するのも怖いですが、収入が途切れたりいつ入るのかわからないことも恐怖です。

別居してから仕事が見つかるまでの約1年半無職でした。その間、生活保護やボランティア団体の援助を受けながら最低限の予算で毎月やり繰りしていたので極限生活には慣れていますが経済的に本当に苦しかったのでそれを思い返すと収入がなくなるかもしれないことは大きな不安でした。

 

健康で毎月収入があることは当たり前のことのようですがそれが崩れることは今のご時世容易に起こり得るので怖いですね。

 

 

更に、3週間分が振込まれる前のちょっと苦しかった4月上旬に救世主が現れたことがありました。次の記事で紹介したいと思います。

 

救いの手

離婚の件も滞在許可証の件も状況は変わらずです。

あるボランティア団体から週に一度、食料品を支給して頂いており食べることには困らないようなはなりました。

しかし野菜、果物、肉などの生鮮食品は含まれていないのでビタミン、栄養不足を感じていました。

女性センターに久しぶりに顔を出し、現状を報告したところ

一緒に買い物に行きましょう!」

と言ってくださり

今日スタッフの方に買い出しに連れて行ってもらいました。

「値段は気にしなくていいから必要なものを遠慮なく買い物カートに入れて行ってね。」

野菜、果物、肉のみを入れていたら

「娘さんにお菓子も必要じゃないの? たまには贅沢もさせてあげなきゃ! 洗剤も必要じゃないの?」

と優しいお心遣いをいただき数週間ぶんの生鮮食品や生活用品を買っていただきました。

私のように本当に困っている人には女性センターの方が買い物の実費までサポートして下さいます。

本当に有難く感謝の気持ちでいっぱいです。

 

復活! 生活保護 食料品支給

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2018年12月11日でフランス滞在許可証の有効期限が切れ、移民局での再申請も却下されたので家賃補助や食料品の生活保護も12月末で打ち切られていました。

滞在許可証の詳細は⬇️

フランスの滞在資格を失う - フランスに閉じ込められた

 

1月からどうやって食い繋いで行こうか不安な毎日でした。市役所の福祉課でせめて食料品の生活保護を受けさせてもらえないか今置かれている状況や困窮していることを説明し返事を待っていました。

すると今日、電話がかかってきて特例として認めるから今すぐ食料品をピックアップしに来るようにとのこと。

先程、急いで受け取りに行ってきました。

(上の写真。1週間ぶんの食品)

今後しばらくは週に一回、食料品の援助を受けられるようになりました。

フランスの皆さまに感謝です。

本当にありがとうございます。

 

そもそもなぜ生活保護を受けなければならない状況に陥ったのか。

 

離婚調停でジョーカーは娘と私に生活費、養育費を毎月支払わなければならないと判決が出る

⬇︎

ジョーカーは判決を無視し続けて支払い拒否

⬇︎

離婚により私の滞在許可証の再更新が却下される

。すなわち、公式に仕事も探せない。

⬇︎

日本に帰りたくても次の離婚裁判があるのと

有効なフランスの滞在許可証が無いのでフランスを出国できない。

⬇︎

フランスに閉じ込められて公式に仕事もできない、ジョーカーから支払われるべき生活費が滞っているため生活が困窮している。

 

と負のループの真っ只中にいます。

 

 

クリスマスイブ

今日はクリスマスイブ。

住んでいるところが田舎町なので普段も人通りは多くないのですが今日はクリスマスイブで世間ではみんな実家に帰省して家族で過ごす人が多いせいか普段よりもさらに静かです。

市役所は午前中だけ開いているので今年最後の小切手を受け取りに行きます。私は10月から食料品の生活保護を受けているのですが

今日は今年最後、そして実質一旦打ち切りです。

ジョーカーは判決で決まった養育費、生活費を8月から滞納しており、

娘と私は本当に生活に困窮しています。働きたくても滞在許可証も更新を却下されたので公式に職も探せません。日本に帰りたくても離婚が成立するのを待たねばならないのとお金がないので帰れない。

本当に身動きが取れず、フランスに閉じ込められている状態です。

娘は今日から一週間ジョーカーのところで過ごします。

私は友人と過ごします。幸いにもこの地で家族のように過ごせる友人たちがいてくれるのは大きな心の支えです。

 

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生活保護 住宅手当編

前回は食品編でした。

今回は住宅手当編。

8月から娘と新居に引っ越しました。最初は公営住宅に申し込んでいたのですが空きが全くなく不可能でした。数年待ちとか、、、

不動産屋で探そうとしても働いていないので借りられません。

過去3ヶ月分の所得証明が必要なため。

インターネットで探して、個人的な賃貸物件も見学に行きましたがやはり収入がないと受け入れてもらえません。

途方に暮れていたところ、幼稚園のママさん友達の一人が

「主人が新しいアパートを賃貸用に購入してまだ借り手が見つかっていないから、もし興味があれば主人と一度話してみない?新築でまだ完成までに半月ほどかかるけど早ければ8月から入居できると思うから」

と言ってくれました。

早速会う約束をして当日私はこれまでの経緯を全部正直に話しました。

すると旦那様は

「あなたは今、人生最大のピンチに陥って困っている。あなたさえ良ければ8月から入居できるようにするから。養育費と生活費の収入のあてが毎月あるとはいえ、本当は無職の人には貸さないけどあなたは日本人ということで信用できる。娘同士も友達だし。これも何かのご縁だ。」

と言って下さいました。

外国人で無職、シングルマザーの私なのに信用してくださっていることが本当に嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。この信頼関係を崩さないように何があっても家賃は必ず最優先で延滞しないようにと心に誓いました。

そういう経緯で無事に娘と暮らせる家が見つかり8月に引っ越しました。

生活保護の一環の住宅補助に8月に申し込んでから待つこと3ヶ月。

10月から住宅手当を受けています。家賃の半額分が毎月支給されています。

本当に助かります。フランスの皆様ありがとうございます。

 

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生活保護 食品編

今年10月から生活保護を受けています。

ジョーカーは娘と私に毎月定額の養育費と生活費を支払わなければならない判決が6月に出ました。

にも関わらずジョーカーはほんの一部しか払っておらず8月から滞っています。私は貯金も底を尽きてきて10月にとうとう全財産70ユーロになってしまいました。

兵糧攻めをして私を苦しめたいのはわかるけど、そうすることで娘も間接的に苦しめていることにどうして気づかないのだろう。

お金がないと気持ちの余裕がなくなってきます。

これではいよいよ生活できなくなってしまう。

娘を守れなくなってしまう。

そこで私が取った行動は、公的機関のソーシャルワーカーのところへ相談に行くことでした。

必要書類↓

  • 銀行の過去3ヶ月分の残高証明
  • アパートの契約書
  • 公共料金の請求書
  • 離婚の判決文
  • 身分証明

を提出し相談した結果、わたしの状況がかなり切羽詰まっていることが伝わり、翌日市役所の福祉課に行って下さいと指示がありました。

翌日行ってみると、早速その場で40ユーロの小切手がもらえました。これは一週間分の娘と私二人分の食費です。

この小切手は近辺のスーパーで食品と衛生商品(歯ブラシ、生理ナプキン、シャンプー、トイレットペーパーなど)に限って利用できます。

そして翌週は小切手の代わりに現物支給をもらえることになり、年末までは現物支給、小切手と毎週交互にもらえることになりました。

現物支給とは、決められた曜日、時間帯に市内の某所に行くと

そこで家族の人数に応じて食品がもらえるのです。

毎回定番なのが

  • 牛乳
  • ヨーグルト
  • 冷凍魚かハム
  • パスタ
  • ジャガイモピュレーの素
  • スープの素
  • 野菜の缶詰
  • 魚の缶詰
  • ラビオリの缶詰
  • お菓子
  • コーヒーか紅茶
  • トイレットペーパー
  • りんごかみかん

これで一週間しのぐことができます。

相談しに行ってから支給までが一週間もかからずスピード対応していただいたので本当に助かりました。

フランスの皆さん、ありがとうございます。