フランスに閉じ込められた

国際離婚で地獄を見た女の話

フランスの滞在資格を失う

2018年12月11日 滞在許可証の有効期限が切れ、私はフランスの滞在資格を失いました。正式には再申請が却下され新しい滞在許可証の更新をしてもらうことができませんでした。

理由は

  • 私(日本国籍)と娘(日本とドイツ国籍)はフランス国籍ではない。
  • 調停中で離婚が成立していなくても私はEU国籍者の配偶者ではなくなった。今まではEU国籍者の配偶者だったので滞在許可が下りていた。
  • 私は仕事をしていない(フランスに税金を納めていない)

じゃあわかりました。今から全部引き払って娘と日本に帰り新しい生活を始めます!と言いたいところですが簡単には帰れません。

理由は

  • 離婚が成立しておらず次の裁判待ちである。
  • 勝手に娘を連れて日本に帰ったら

    ハーグ条約

     

    で私が誘拐したことになり一生娘と引き離されるかもしれない。
  • 日本へ帰る旅費が無い。
  • フランスの有効な滞在許可証を持っていないので日本に一時的に帰国してまたフランスに戻るとなると入国させてもらえない可能性がある。

ということは不法滞在状態でもフランスに留まって離婚調停と離婚成立を待つしかないのです。今、人権問題に強い弁護士さんに相談しておりすでに裁判所に上告の手紙を書いてもらっているのでその返事待ちです。それとは別に私に滞在許可証が与えられる条件があるらしいのです。それは

フランス国籍でなくともフランスで出生し幼稚園も含むフランスの学校に3年以上通った子供がいれば親にも滞在許可証が出るそうなのです。

娘は今2年半フランスの幼稚園に通っており来年の7月で卒園です。

「来年7月で丸3年学校に通ったという実績があれば滞在許可証は与えられるはず。なので最悪の場合あと半年以上は不法滞在状態でいるしかない。」と弁護士さんに言われました。もちろん裁判所からの結果次第でポジティブな結果であればそれより前に滞在許可証を手にすることができるでしょう。しかし 

滞在許可証が無いことによってこれから様々なリスクが生じてきます。

  • 生活保護が打ち切られる。
  • 住宅手当が打ち切られる。
  • 国民健康保険が打ち切られる。
  • フランス国外に出られない。
  • 公共職業安定所の登録が打ち切られる。←すでに打ち切りますという内容の手紙が届いた。
  • 公に仕事を探せない。

自分の存在が拒否され、生きていく手段を全てシャットアウトされたようなものです。答えがない、出口がない闇の中を徘徊しているような気持ちです。これからどうやって生きていけば良いのか。

唯一の救いは娘が毎日無邪気な笑顔を見せてくれていること。娘にだけはひもじい思いをさせないように、この最悪な状況を悟られないように

せめて娘の前では明るく元気な自分でいようと思っています。

 

次回はなぜ滞在許可証の件でここまでもつれたのかを書きたいと思います。

 

 

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