フランスに閉じ込められた

国際離婚で地獄を見た女の話

外出禁止令 

世界中がコロナウィルスで大変なことになっていますが

皆さまの健康と早く収束することを祈って過ごしています。

 

世界の国々で次々と外出禁止発令中、フランス全土でも一週間前から外出禁止令が出され、私の住んでいる地域では二週間前から全ての学校と学童保育が閉鎖されています。

学校が閉鎖されると決まってすぐに頭をよぎったのは

「娘の預け先はどうしよう!」

学童保育も閉鎖なので困りました。と同時に学童保育からメールが来て

子供の世話のため仕事に行けず休業する場合は健康保険から給与補償があるのですぐに勤務先に連絡して話し合ってくださいとあったので

上司に連絡しその旨を伝えました。

しばらく仕事を休業せざるを得ないことに渋い顔をされましたが健康保険への書類手続きはしてもらえることになり安心して娘と一緒に自宅待機することができるようになりました。

それから一週間後、フランス全土に外出禁止令が出されたので勤務先もしばらくは閉鎖することになりスタッフはみんな休みだから安心して休んでくれと上司から電話がありました。

外出禁止令は二週間ということですが延長される可能性も大なのでマクロン大統領の次の演説を待つのみです。

 

天気は毎日小春日和で暖かく外に出たい気持ちでいっぱいですが我慢我慢。週に一度近くのスーパーに食品を買い出しに行く以外はずっと家にこもっています。外出の際は政府のサイトからダウンロードした外出証明書に氏名、住所、外出理由(食品買い出し・薬局か病院・犬の散歩のいずれか)を記入し署名して持参しておかないと罰金です。

スーパー内では人と1メートルの距離を保つようにと注意事項が掲示されています。商品は不足することなくいつも通りの品揃えです。

こんな大変な状況の中、感染リスクがあるにも関わらずスーパーでお仕事されている方々に感謝しながら早足で店を出ました。

普段も静かな街ですがいつも以上にがらんと人通りはなくゴーストタウンのように静まり返っています。

 

そんな中、娘と二人濃厚な時間を過ごしています。

午前中は宿題。学校は閉鎖されていますが郵送で宿題が送られてくるのでフランス語、ドイツ語、算数の宿題を40分ごとに20分の休憩を挟みながら終えたら日本語。昨年日本に帰省した時にうんこドリルという子供がやる気になるドリルを買っておいたのでひらがな、足し算、引き算、漢字をかなりゆっくりな進度で進めています。

今日からフランスのN H K教育みたいな番組で朝9時から学年ごとにフランス語と算数の全国放送が始まったのでそれを観るように学校から連絡があり視聴しています。それらをこなしているとあっという間にお昼になるのでランチタイム。午後は自由時間です。

今まで時間がなくて出来なかった図工を娘と楽しんでいます。

ウィンドーアートをしたり、手作り絵葉書を作ったり

0階(日本の1階)に住んでいて小さい庭があるのでてんとう虫を捕まえたり、庭でままごとしたり

YouTubeでJーポップを見て踊ったり、絵本を読んだり

仕事を始めた昨年9月から娘とゆっくり過ごす時間がなかなか取れていなかったのでこんな状況で言うのも不謹慎ですが娘と一緒に過ごせるこんなに濃厚な時間を与えてもらっていることは贅沢な時間だと感じています。